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【気候変動報道を望む声が7割】「気候変動、体感していますか?」都内6箇所、約50人に街頭インタビューを実施しました!

【気候変動報道を望む声が7割】「気候変動、体感していますか?」都内6箇所、約50人に街頭インタビューを実施しました!

気候変動/気候変動報道に関する街頭インタビューを行いました!

今年の6月〜8月にかけて、街ゆく人にお声をかけ、気候変動報道に関する街頭アンケート調査を行いました。その趣旨は、街ゆく人の「気候変動体感レベル」を聞いた上で、気候変動報道を待っている人がどれほどいるのかを可視化し、メディアの気候変動報道を加速させていくことです。

巣鴨、浅草、吉祥寺、新宿、渋谷、新橋の都内6ヶ所で約50人の方に以下の質問をお聞きしました!

①気候変動について、どう感じていますか?(危機感を5段階評価)
1、強い危機感を感じる
2、やや危機感を感じる
3、「気候変動」という言葉は知っている
4、あまり危機感を感じない
5、全く危機感を感じない

②この中で、聞いたことのある単語はいくつありますか?(複数回答可)
「気候変動」「気候危機」「地球温暖化」「地球沸騰化」「ゼロカーボン」「カーボンニュートラル」

③この中で、誰から受け取る情報が信頼できますか?(複数回答可)
「ニュース(テレビ、新聞、ラジオ、雑誌、WEBメディア)」
「SNS(Instagram、X、TikTok、インフルエンサー)」
「天気予報」
「専門家」
「身近な人(家族、友人)」

④メディアで、もっと気候変動を報道してほしいと思いますか?
(YES/NO)

約7割が、メディアで気候変動を報道してほしいと回答

今回のインタビューにお答えくださった49人中、約7割の方が気候変動に対して危機感を覚え、気候変動に関する報道を待っているという結果になりました。

年々深刻になる災害級の猛暑、激甚化する豪雨、台風など、危機を肌で感じることも多くなってきた現在、メディアによる気候変動の現状と解決策の発信が、視聴者/読者層の認知度を底上げし、行動変容を後押していくと裏付ける結果になったのではないかと思います。

それでは、詳細をみていきましょう👀

①気候変動について、どう感じていますか?

インタビューを行ったのが真夏だったこともあり、「強い危機感を感じる」「やや危機感を感じる」が合わせて約7割という結果になりました。インタビューで出会った方の中には、「最近は暑くて頭が痛くなる」と体調不良を訴える方、ご自身やお子さん、お孫さんの将来を不安視される方もいらっしゃり、気候危機を体感されている方は少なくないと実感しました。

中でも印象的だったのは、渋谷駅・日照りの中待ち合わせをされていた方にインタビューをした際のお言葉です。気候変動に関する危機感を尋ねると「危機感は感じるが、どうしようもないと思っている」とのご回答をいただきました。ご自宅でパワーシフト(自宅/会社などの電力契約を、再生可能エネルギー由来の電力を取り扱う電力会社に切り替えること)も実践されているとのことでしたが、迫り来る気候変動の影響に対して「何をしたらいいのかわからない」という戸惑いを感じられました。
また、浅草・浅草寺雷門の下でお話を伺った方は、「まずいよね。俺らが子供の頃は30度を越したら猛暑だった」とお話しくださり、月日が経つとともに温暖化が確実に進行していることを身をもって体感されているようでした。

②「地球温暖化」「気候変動」「気候危機」「ゼロカーボン」「カーボンニュートラル」この中で、馴染みがある言葉は?

「気候変動」「地球温暖化」が圧倒的な認知度を誇る結果になりました。テレビのニュース、新聞記事で見たこと、聞いたことがあるという方が多かった印象です。

巣鴨・地蔵通り商店街でお話を伺った高校生3人グループは「気候変動についてはあまり知らない」とのことでしたが、学校の授業で地理の先生が「気候変動」や「地球沸騰化」をたくさん話題にあげるのだとお話しいただきました。気候が危機的状況であることを伝えようと奮闘する先生の姿が垣間見えた気がしました。

吉祥寺・井の頭公園へと続く道路にてインタビューに応じてくださった方は、脱炭素に注力する電機メーカーにお勤めとのことで「職業柄全て知っている」とご回答をいただきました。気候変動に対して非常に強い危機感をお持ちで、産業界でも脱炭素に関するワードが日常的に使われていることもお話しいただきました。

③誰から受け取る情報が信頼できますか?

こちらは、テレビ、新聞、ラジオや雑誌からの「ニュース」、そして「天気予報」が大きな伸びを見せました

インタビュー冒頭では「テレビはあまり見ない」とおっしゃっていた方も、この項目では「ニュース」を選択。「あまり見ないとはいえ、やっぱり信じるのはテレビのニュースですね」とご回答をいただきました。
新聞を購読されている方からは「SNSは情報が氾濫しすぎている。情報を得たとしても、知識が蓄積されていかないのでは?」との声も聞かれ、マスメディアへの信頼、影響力を感じとることができました。

InstagramやXなどのSNSについては年代問わず「あまり信用していない」という声が聞かれることが多かった印象ですが、「情報収集はSNSがメイン」という方も見受けられました。情報収集の方法が多様化していることが窺えます。

④メディアにもっと気候変動を報道してほしいと思いますか?

今回のインタビューの要でもある、こちらの質問。約7割の方が、気候変動に関する報道を求めているという結果になりました。恐怖を覚えるほどの暑さ、将来への不安が「知りたい」に繋がっていることが多いようでした。

渋谷・ハチ公近くのベンチにて待ち合わせをされていた方からは、気候変動について「そりゃあ知りたい」「孫の将来がどうなるのか不安」とのお声が聞かれました。普段からお友達同士でも気候変動について話されているとのことで、今後の気候変動の影響を強く心配していることをお話しいただきました。

新宿・バスタ前でインタビューに応じてくださった大学生4人グループのうちの1人からは「気候変動の被害をもろに受ける世代なので、知りたい」「これは確実にもっと報道されるべき」と力強いお言葉をいただきました。こちらのグループのみなさんも、昨年〜今年にかけての猛暑では「危機」を肌で感じたといいます。

一方、「NO」と答えられた方に理由を伺うと「知りたいことは自分で調べる」「SNSから情報を得ることが一番多いので、マスメディアではあまり…」などのご回答をいただきました。

情報源が多様化し、情報が溢れている時代だからこそ、テレビ、新聞、ラジオ、WEBメディアなどのマスメディアから信頼できる情報を得たいと考えている方は多いのではないでしょうか。

\番外編!お時間がある方にはこんな質問もお聞きしました🎙️/
この中で、自分の生活に取り入れられそうなものはありますか?

インタビューにお答えくださった方の中には、「気候変動」という問題が大きすぎて自分にできることは何もない…と感じている方もいらっしゃいました。気候変動問題の解決へ向け、社会全体が大きく変わる「システムチェンジ」が必要不可欠ですが、実は私たち「生活者」にできることもたくさんあります。生活の中でできることの積み重ねが、解決を後押ししていくということをお伝えしました!

【暮らしの中でできること】
電気を変える(パワーシフト)/交通手段をecoなものに/食べ物を変える(地産地消、ロス対策、お肉を減らす)/断熱対策(節電に繋がる💡)/環境負荷の低い買い物をするor新しいものを買わない

【知る、広げる】
自治体の気候変動対策を調べてみる👀/身近な人に話してみる(家族、友人、会社の人など)/メディアに声を届けてみる(「気候変動についてもっと知りたいです!」)/参加できそうなアクションを調べる、参加する(SNS上のアクション、マーチやイベントもたくさん!)

結果を見てみると、「断熱」「食生活を変える」「交通手段をエコなものに」など毎日のルーティンに組み込めるものが人気の印象でした。「自治体の気候変動対策を調べる」「環境アクションに参加してみる」への票は少なく、より能動的な動きが求められるものはハードルが高いと感じている方が多いことが窺えます。

「パワーシフト」をすでに実践されている方がいらっしゃったり、新宿の高校生からは「『食べ物を変える』ならできそう!変えてみせる」と頼もしい言葉も聞かれ、インタビューをしていて楽しい質問でした。
一方で、「お金に余裕がないとできないことですよね」という意見も聞かれることがありました。「“環境にやさしい暮らし”はお金がかかる」というイメージをお持ちの方は少なからずいらっしゃるということを実感したご意見でした。

*お急ぎの方には、上記の項目をまとめたフライヤーをお渡ししました。(下記画像)

*アクションをまとめたフライヤー

総まとめ

東京で街ゆく方へランダムにお声をかけ、気候変動に関する意識調査を行った結果、約7割が気候変動に対して危機感を感じており、マスメディアによる気候変動報道を望んでいることがわかりました。今回の結果はMedia is Hopeと繋がりのあるメディアに共有し、気候変動報道の更なる加速に繋げていきたいと思います。

猛暑の中お答えくださった皆様、本当にありがとうございました!

Media is Hope